via retrowar |
陸軍による『戒厳令 』が出されてから、今日で2日目になりました。報道規制はありますが、SNSは
まだ対象になっておらず(今後ネット上の規制の可能性もあるようです)、今のところ大丈夫です。
陸軍司令官の「クーデターでは無い」という発言に呼応して、「静かな」、「ソフト」、「幻の」
「半分」など、「クーデター」に形容詞を付けた記事を沢山目にしましたが、WSJの画像集(✼)は、
昨日のバンコク市内の様子を上手く捉えていました。
戦車や兵士と記念写真やセルフィ(自撮り)するOLさん達、兵隊さん達に差し入れをする
地元の人など、「戒厳令時に、なぜタイ人はこんなに落ち着いているのか!?」と不思議に思う
外国人も多いようです。
2006年9月20日撮影。現役の戦車を見るのは、この時が 生まれて初めてでした。私の後ろには、撮影待ちの人の列が! |
その答えは人によって様々だと思いますが、この戒厳令の背景にあるものを想像している人も多いのかも知れません。今日21日付けの世論調査では、75%が戒厳令を支持していると発表されました。
私が体験した2006年時のクーデターは(こちら→✼で触れています)、初日が休日になっただけで、何事も無かったかの様に2日目から通常通り、という流れだったのですが、今回は先鋭化した勢力が地下活動を展開する、という懸念もあるようなので、楽観視するのはまだ早いな、という印象です。
記者を前にしての陸軍の質疑応答では、司令官が質問を遮ったり、かなりイライラした様子で、「7月で定年なのに、最後にこんな役回りなんて!!」という憤り(完全に私の憶測ですが)が伝わってくるようでした。今日は、軍を介して両サイドの代表が会談したそうですが、仲介役(?)の選挙管理委員会(EC)の委員が、両サイド代表団のテーブルから1枚ずつセルフィした画像がSNSで出回っていて、思わず吹き出してしまいました。
さて、今後事態はどのように展開するのでしょうか......