私の大好きな野良猫ナムターン、定年を迎え、これからバンコク郊外にお引っ越しをする女性に
見初められて、家猫として暮らすことになりました。
近所でばったり会うと、いつもちょっと照れ臭そうに後脚で耳を掻いたあと、一緒に並んで歩いて
見送ってくれたナムターン。大きな番犬が「ウォンウォンウォンウォン」吠えているその塀の上を、
ナムターンが哀れな犬に見せつけるように、ゆっくりと優雅にキャットウォークするのを、うっとり
眺めたこともありました。
今後は室内飼いにするそうなので、野良猫にとっては、ちょっと物足りないのかも知れませんが、
安全な寝床と食事、そして優しい飼い主さんの側でずっと一緒に暮らせるという環境は、ナムターンにとっても何よりです。
でも...自由に外を闊歩するナムターンが近くに見当たらないのは、やっぱり少し寂しいものです。