2013/11/23

野良猫ナムターン


  

私が贔屓にしている野良猫ナムターン(以前「こねこに夢中です」というタイトルで彼女について触れています)は、最近まで大きなお腹をゆらゆらさせて歩いていたのですが、しばらく見掛けなかったので、そろそろ出産したかな?と思っていたら、病院で流産していました。

2回目の子育て中のナムターン(2013年8月)
                                                                  
2回目の出産で生き残った子猫2匹は 、1回目の子猫たちと同様、1匹は事故で亡くなり、残り1匹も飼い主候補が見つかった矢先に行方不明に。他の野良猫たちと一緒に早く避妊手術をしないと!と思っていたのですが、バンコク都が支援する無料で避妊手術が受けられる(ただし、入院不可)ディンデーンの施設は2ヶ月先まで予約で一杯、他に当たった施設やお寺も、すぐに手術の予約は出来ない、とのこと。

掛かり付けの動物病院に事情を話したところ、特別に血液検査や入院費込みでB3,500/1匹で引き受けてくれるとのこと。とりあえず先にナムターンの面倒は見よう!と意を決した矢先、近隣の猫たちに毎日餌をあげている猫おばさんが、巡回診療をする獣医に相談して、すぐ他の野良猫たちと一緒に6ヶ月間有効の避妊薬を注射してもらったよ!と教えてくれたのでした。


子猫時代、母親の黒猫夫人と(2012年7月)


















その後しばらくすると、ナムターンのお腹が日に日に大きくなっていきます......どうやら避妊薬を注射する直前に妊娠してしまったようです。
出産が少し遅れているな、とは感じていたのですが、ある日の夕方、近隣の方が自宅の門の前でうずくまって動けなくなっているナムターンを発見、すぐに病院に連れて行ったところ、すでに3匹の子供がお腹の中で亡くなっている状態で、処置が少しでも遅れていれば、母体も危なかったそうです。卵巣も一緒に摘出してもらい、高額な手術代は、連れて行った方が負担してくれていました。


撫でるとゴロゴロ〜と甘え気味



現在ナムターンは、隣家のケージで療養中です。 子猫時代も風邪で衰弱したところを病院に連れて行き助かった経緯があったので、事故や病気などで次々と命を落として行った兄弟や、他の野良猫たちと比べて、本当に生命力の強い野良猫です。
私の他にも地域の住民に愛されていた事を知り、隣家の方は「幸運なナムターンはきっとメオ・モンコーン(吉祥を呼ぶ猫)だね!」と話していました。



















今日は「最後までしっかり見守るぞ」という意味も込めて、首輪をプレゼントしたのですが、外を自由に闊歩している逞しい野良猫ナムターンには、なんだか不似合いなものでした。

(ナムターンのその後はこちらから。)