2017/10/10

【お引越し】ももちゃん



先日がタイで最後のお留守番になった
スコティッシュフォールドの「もも」ちゃん(13歳/雌)。
現在、日本へお引越しに向けて準備中です。



海千山千の演歌のような猫生を歩んで来たというももちゃんは、
飼い主さまの学業の為に、 日本から一緒に海を渡ってやって来ました。
生まれてから諸事情で日本国内を転々とし、
ももちゃんが4歳の頃、3人目となる今の飼い主さまにやっとめぐり逢いました。



ももちゃんは、2年前から「甲状腺機能亢進症」を患っています。
初めてお目に掛かった時にはか細かった身体が、
一時はお腹周りだけ風船のようにぽっこり膨らんだ事もありましたが、
その後腹水が溜まっている事が判明。現在は投薬により、症状も落ち着いています。

 

 

お留守番中はいつも玄関でお出迎えがあり、
3つ指をついて、じっと静かにご飯待ちするのがお決まりでした。
中々療法食を食べてくれないももちゃんの為に、
冷蔵庫には鶏肉の水煮がたっぷり準備されていて、
それを黙々と、時間を掛けてゆっくり食べます。




少し気難しいところもあり、ご飯も済んで用無しになったシッターが近付くと、
「ナニヨ!ウルサイワネ!!」と叱られることもしばしば。
こちらの気持ちを見透かすように、じっと見つめる強い眼差しと、 
着物姿の女性が足早にトコトコ歩いているような姿が印象的でした。



 

マタタビ粉には目が無く、ちょっとご機嫌斜めな時でも
サッと自ら近寄って来て鼻をクンクン……すると床に身をごろんと投げ出して、
念入りな毛繕いが始まります。今にも絡んで来そうな酔っ払いの顔をしたかと思うと
そのうちにすやすや寝息を立てていました。

 
 
 
 





 
2013年8月以降はタイ航空のキャビン持ち込みが廃止されてしまい、
移動の負担が大きいももちゃんの為に、飼い主さんは学業を修めた後も
タイに残ろうかと迷っていらっしゃいました。

先日は航空会社へ赴き、ももちゃんの写真と事情を説明した手紙を添えて、
キャビン持ち込みを特別に許可してもらえないか直談判されましたが、
残念ながらその願いは届かず、後日担当部署から丁重なお断りのメールがあったと伺いました。
その後のももちゃんの健康診断の結果、
キャビン持ち込み可の経由便で、日本へ帰ることを決断されたそうです。


 

暑さの苦手なももちゃん、
大好きな飼い主さまとずっと一緒に、日本でのんびり紅葉の季節を楽しんでね。