ロシア生まれ、バンコク育ち。
ブリティッシュブルーの美しい毛並みを持つ「ピッピ」ちゃん(雌/1歳)と
年末年始のお留守番を初めてご一緒しました。
打ち合わせで初めてお目に掛かった時には、「借りてきた猫」のように、愛らしい縫いぐるみ
さながらに抱っこされて、飼い主さまとも似たエキゾチックな瞳がとても印象的でした。
シッターとしても少し緊張するお留守番初日、
ピッピちゃんはダイニングテーブルの下で、こちらをじっと凝視したまましばらくフリーズ、
異変を察知してダッシュで寝室へ逃げ込むと、体を精一杯に縮めて、
カーテンの中へひっそり身を隠していました。
ちょっと引っ込み思案なピッピちゃんですが、撫でると少しずつ緊張が解れてきて、
大きな音で喉をゴロゴロゴロゴロ……その音を聞くと、こちらも同調してすっかりリラックスして
しまい、とても大人しい彼女の側にいると、わたしも穏やかな気持ちになりました。
ピッピちゃんからは決しておねだりに来ませんでしたが、
キャットタワー最上階まで大好きなおやつをお持ちすると、
ロシアの退廃的な貴婦人のようにゆったり寝そべりながら、目を細めてぺろぺろ堪能したり、
お気に入りの場所でのんびり毛繕いする姿も見せてくれるようになりました。
目の動きや表情がとても豊かで、ぎゅっと抱きしめたくなるようなファニーな顔に
変化したかと思えば、風格のある佇まいにハッとさせられることもあり、
わたしもピッピちゃんにすっかり魅了されてしまいました。