2016/04/20

暑中お見舞い申し上げます/BAAN NAI



朝からぐったりするような暑さが続いています。
ひっそりとしたバンコクのホリデーシーズンが終わり、
いつもの忙しない日常の風景に戻りました。

ソンクラーン中は、熊本の地震のニュースに知人の安否を心配し、
断続的に続く大きな揺れや避難の様子には心が痛みました。
きっと猫と暮らしていて被災された多くの方も、行動が制限されて
不安な日々を過ごしていらっしゃると思います。


一方で、わたしにとっては繁忙期になる怒濤の日々が過ぎ、
猫さんたちが穏やかに無事お留守番することが出来て
ほっと安堵しているところです。
今年のバンコクは、節水や水掛けの時間規制、経済事情も反映しているのでしょうか、
例年と比べるとかなり静かで落ち着いていたように感じました。日中の交通量も
割と多かったような印象です。



先日は13年目の結婚記念日でした。
結婚から数年が過ぎると、お互いにすっかり忘れてしまうことが多くなり
何だか照れ臭いのでお祝いすることも稀なのですが、
今年はわたしの自宅から徒歩5分のご近所に、新しくオープンしたばかりの
ホテル&レストラン「BAANNAI(บ้านใน/バーンナイ)」」でささやかなお祝いをしました。
 




わたしの家人と同級生のタオさんが、お祖母さんの所有していた(!!)
築70年以上の邸宅を自ら設計して改装し、
レストランは昨年12月、ホテルは今月オープンしたばかりです。
もともと彼女の曽祖父が、3姉妹の子供達に遺すために建てたという
コロニアルスタイルの邸宅は、1階がレストラン、2階は4室の客室に
改装され、アットホームでノスタルジックな雰囲気はそのまま残されています。
お部屋は既に他界してしまったタオさんのお祖母さん達、
3姉妹それぞれの性格や好みにちなんでデザインされたそうです。
本職のインテリアデザイナーを辞めて、 それまで温めていた夢を3年掛けて
実現させたと聞き、タオさんと同業の家人は良い刺激を受けていました。

伝統的なタイ料理にモダンなテイストを加えたレストランでも、
料理好きだったお祖母さんのレシピが生かされています。
庭で採れた3種類のエディブル・フラワーを使った 「ヤムドクマーイ」は、
山菜のようなほのかな苦味があり、タマリンドソースの甘酸っぱさとぴったりでした。
氷を浮かべた冷やご飯にジャスミンがほのかに香る、雅な宮廷料理「カオチェー」は、
4月の季節限定メニューです。(お料理やインテリアの画像は、お店のFBページ
ご覧ください。)

周辺は老舗の有名レストランがしのぎを削る中、
タイのTVや雑誌などの取材が多くなり、平日も予約で一杯とのこと。
ランチやアフタヌーンティーも楽しめるそうなので、
アリー界隈に住む方には、この酷暑でヨレヨレの中、
世俗から離れて、優雅な気分に浸りたい時にぴったりの場所です。

庭では、人見知りの野良猫がちらっと顔を出してくれるかも知れません♡


















BAANNAI(บ้านใน) Hotel & Restaurant 
電話:02−619−7430
場所:国鉄サムセーン駅前(BTS Ari駅から車で5分/MRT Bang sue駅から車で10分)
http://www.baannaihotel.com/