2015/11/22

にゃんこ祭り


























11月19日〜20日シーコン・バンケーにて、 TICA(Thailand Cat Club)主催による
初のキャットショーが開催されました。
美しい黒猫たちがズラリと揃う様子を一目見たくて、そのイベントの中のひとつ
「第1回黒猫コンテスト」開催日に、いそいそと足を運んで来ました。




















平日の金曜午後だったので、初めは関係者などがほとんどで人もまばらでしたが、夕方を過ぎる頃には、TVの撮影クルーや、学校帰りの中高生、仕事帰りの人たちなども加わり、大勢の人で賑わっていました。

お目当ての「黒猫コンテスト」の前に行われていた、タイ原種猫の審査も後半だけ見ることが出来ましたが、参加者が少ない様子で、ウィチエンマート種(シャム猫)はエントリーした猫ちゃん全員が賞を貰っていました。
タイでは長毛種の洋猫の方が断然人気で、タイ猫に美しさや価値を見い出すのは、やはり外国人がほとんどなのではないでしょうか。確かに、コンテストに出場したシュッとしたタイ猫を沢山目にしてお腹いっぱいの後に、モフモフのぷっくりした洋猫ちゃんたちを見ると、一際目を引いて可愛らしく感じました。


福を呼ぶ猫たち:黒猫ゴンジャー(左下)もいます!

















 

 画像左上から時計回りに:ゴンジャー(黒)、コラート(グレイ)、スパラック(カッパー)、
 ウィチエンマート、カオマニー(白)


今回は、一般にもタイの猫についてもっと興味を持って知ってもらう為に、アユタヤ時代に残された
「サムット・コイ」と呼ばれる史料の記述を元にしたタイ原種猫17種(こちらで画像を見ることが
出来ます)に関するパネル展示と、現存する純血のタイ猫5種をケースの中からお目に掛かることが
出来ました。


ケージの中に黒猫ちゃんがズラリ!
















飼い主さんたちも、審査の前は少し緊張気味

審査員による手際の良いチェック

















もはや、うちの飼い猫と見分けが付かなくなってきました......

































成猫部門優勝の猫ちゃん。体格もよく、おっとりした雄猫でした。



















「黒猫コンテスト」は長毛と短毛種に分けて、7ヶ月以下の幼猫と成猫の4部門、審査員一人が1匹毎にケージから出し、毛並みや骨格などを手際よく審査した後に、1位から3位までを素早くジャッジします。
猫種を問わず、登録料無料で気軽に応募出来たせいか、各部門10匹以上のエントリーがありましたが、初参加の猫ちゃんがほとんどの様子で、怖気付いて粗相してしまう猫、「出せー!」と鳴き続ける猫、ケージにしがみ付き出て来ない猫、 審査員に威嚇して慌てて飼い主さんが出てくるものの完全に
機嫌を損ねた猫など、思わず笑ってしまう場面もあり、外野としても楽しく見学しました。


里親募集ブースは常に大人気!











あまりにじーっと見つめるので、連れて帰るべきか悩みました。

















愛嬌を振りまく子猫たちも無事里親が見つかりますように......























コンテストの他に、猫の保護団体による里親募集とグッズ販売のブースは、以前とは環境が格段に改善されていました。私の飼っている黒猫もこの団体に保護された猫でしたが、今回は人間の目の高さに設定された手作りのケージと、猫ちゃんそれぞれのベッドやおもちゃ、毛布も準備されていて、お世話も良く行き届いているようです。長時間晒されてストレスフルなケージの中で、スタッフらしきファランの中年男性がケージを開け、猫たちに話しかけながらそっと撫でて回っていたのが印象的でした。
この日の翌日から2日間は、この団体の主催による1日100匹限定での無料避妊手術とワクチン注射も会場で行われるそうです。



















この他にもコンサートが行われるステージや猫に関するワークショップ、特設の猫カフェ、猫用品関連の出店ブースなど、愛猫家や子供達にも十分楽しめるイベントで、おそらく土日はより大勢の人が訪れたのではないかと思います。
コンテストの参加者とその猫ちゃんの信頼関係のあるコミュニケーションを沢山目にして、とても温かい気持ちになり会場を後にしました。