まだ日本で学生だった時分に、ミッドセンチュリー家具の一大ブーム(並行してカフェブームなんてものまで......)があり、猫も杓子もイームズ!というような、今となってはちょっと気恥ずかしくなるような記憶があります。
特に印象的だったのが、チャーミングで魅力的な奥さんのレイ。
夫であるチャールズのデザインを日陰で支えていたようですが、彼女が画家志望だったことは初めて知りました。
ロサンゼルスのケーススタディハウス#8(要予約ですが、実際に見学可)は、レイの審美眼やセンスが詰まっていて、モダンな建築に、世界中から集めた民芸品(日本のこけしや提灯も!)がバランス良く配置されているのが、温かみのある素敵な空間です。彼らが晩年を過ごしたその住まいも、映像でディテールをじっくりと見る事が出来ます。
チャールズのアイディアをどのように実現化していくか、という絶え間ない努力や思想、そのプロセスも追体験することが出来て、創作における夫婦の関係性も含め、とっても良い刺激になりました。
今月28日までの展示(入場料無料)ですので、未見の方は是非!
場所:TCDC(エンポリアム5FL.)
期間:3月20日〜6月28日(パンフレットには5月31日までとありますが、延期さ れています)