椅子の上に鎮座する、貫禄たっぷりのシャム猫ちゃん。
ソムデット・ヤーの愛称で呼ばれた、現ラーマ9世国王の母君シーナカリン王太后の
愛猫「ティト」です。
現ラーマ9世国王の姉君カラヤニ王女の著書 「 แม่เล่าให้ฟัง(母が語って聞かせてくれた)」より |
第2次世界大戦が終結する前年の1944年に撮影されたお写真(画像上)には、
オス猫「ティト」(画像左)は、メス猫「ティダ」とペアで写っています。被毛が白いので、
まだ成長期の頃でしょうか。
現ラーマ9世国王は、愛犬家として有名ですが(10年以上前に「トンデーン物語」という著書が
大ベストセラーになり、日本語にも翻訳されています。)、ティトが王様のピアノの上で何やら
悪戯でもしそうな、猫好きにはとても嬉しいショットがありました。
王様とティトの一連の写真は、「LIFE」誌に「Roi du siam(シャムの王様)」 として掲載されたもので、当時のお住まいのスイスで撮影されたようです。(画像は全てこちらからお借りしました)
クレジットには1949年12月12日とあるので、王様の母君と猫たちのお写真から5年後に
なります。とすると、この画像のティトは推定6歳くらいでしょうか。
なります。とすると、この画像のティトは推定6歳くらいでしょうか。
オスらしくお顔が大きくて、前肢も逞しく、ちょっとムッチリ(笑)成長していますね。椅子の上の
ティトは、少し爪が出て力んでいるので、猫じゃらしで無理矢理ポーズを取らされていたのかも
知れません。
ティトは、少し爪が出て力んでいるので、猫じゃらしで無理矢理ポーズを取らされていたのかも
知れません。
ちなみに「ティト」の名前の由来は、第2次世界大戦中に活躍したユーゴスラビアの大統領ヨシップ・
ブロズ・チトー(ティトー)から名付けたそうです。王様が自ら、彼の伝記をタイ語に翻訳なさっているので、とても思い入れのある人物だったのだな、と生い立ちや経歴を見ながら推察しました。
ブロズ・チトー(ティトー)から名付けたそうです。王様が自ら、彼の伝記をタイ語に翻訳なさっているので、とても思い入れのある人物だったのだな、と生い立ちや経歴を見ながら推察しました。
「チトー(Tito)」という名前は、「お前(Ti)があれ(to)をしろ」という横柄な文章から取られたもので、冗談のネタになることもあった。 (wikiより引用)
猫の「ティト様」は、王様をもかしずかせていたのでしょうか(笑)。
猫にぴったりなユーモアたっぷりのお名前に、色々想像して楽しくなってしまいました。
猫にぴったりなユーモアたっぷりのお名前に、色々想像して楽しくなってしまいました。