2024/01/25

【お引越し】ポピーちゃん
























やまねこ社のご近所にお住まいの「ポピー」ちゃん(11歳/雌)。
今までたくさんの時間を一緒に過ごしましたが、先日がタイで最後のお留守番になりました。
もうすぐ、初めての日本へお引越しです。




ポピーちゃんは、東欧スロヴァキア生まれ。中東を経て、バンコクで長く暮らしています。
初めてお目に掛かった時からとても人懐っこい性格で、大きな手としっかりした骨格に、ごろり床に転がっては見せてくれる白いお腹の丸い黒ブチがチャームポイントです。




早朝の空が白んだ頃にお伺いすると、暗い廊下の奥からニャー!とトコトコ小走りでやって来て、いつも歓迎してくれました。外が明るくなり、街の音や匂いが徐々に立ち上がっていく様子を、一緒にじっと耳を澄ませたり鼻をくんくんさせたり、鳥が行き交うのをのんびり眺めたり、気が向いた時には手すりにジャンプして、ぐるりパトロール*するのがお楽しみの日課でした。

(*ポピーちゃんのベランダは、階下のプールサイドが受け皿のような構造になっていますが、バンコクでは猫がベランダへ出るには不向きな物件が大半です。シッターの立場としては、環境エンリッチメントと安全を秤に掛けて対応しています)




長いお留守番を幾度も重ねるうちに、ご飯やトイレ中の大事な見張り係を仰せつかるようになり、あちこちある開かずの扉や抽斗を「何とかして!」と懇願されて、それも毎度の楽しい掛け合いでした。




リビングの借景になっているお向かいの街路樹プラドゥーが、怖いくらいに葉が茂って勢いがあるなーと思ったその翌朝のこと。カーテンを開けた瞬間、パァッと黄色い花が一気に咲いているのが目に飛び込みました。夕方には散ってしまうであろうそのタイミングに、ポピーちゃんの粋な取り計らいかしら…と彼女の顔を思わずのぞき込んだことも心に残っています。



獣医さんからのダイエット勧告でご飯の量が減ったり、銘柄が変わったり、お得意の手すりジャンプ不調の波もありました。お留守番が続く中、できものの切除でしばらくエリザベスカーラー生活を余儀無くされ、去年はポピーちゃんにとっても嵐のような出来事が続きましたが、これから日本で穏やかな新生活が待っています。



ポピーちゃん、今までどうもありがとう。

今はまだお別れの寂しい気持ちでいっぱいですが、あの住み慣れたアパートの横を通り過ぎる度に、いつもポピーちゃんのことを思い出すでしょう。いつまでもご家族の側で、元気でね!